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身体を自覚した瞬間
自然治癒力は生じる

KUMADE by 熊谷 卓眞
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すべての治癒の土台となる基本概念。「身心一如」の主定理と臨床が紐解く、強制力の衰退と無意識の知覚

「外から強い力を加えて、形を真っ直ぐに矯正すれば治る」

多くの治療現場でそのようなアプローチが行われていますが、当院では外からの「強制力」を明確に否定しています。なぜなら、強制力によって作られた状態はいずれ必ず「衰退」し、元に戻ってしまうからです。

今回は、なぜ強制的な矯正が根本治癒に至らないのかを、仏教の「身心一如(しんじんいちにょ)」の教えと、人間のシステムを数学的に証明した最先端の数理モデルから解き明かします。

苫米地定理が証明する「同一の閉ループ」(数理モデルの視点)

認知科学者・苫米地英人博士の『苫米地主定理(定理1)』は、「自己(Self)」や「自我(Ego)」というモヤッとした概念を、制御工学における【一つの閉ループ(ホメオスタシス)】として完全に定義し直しました。

定理1では、このシステムを以下の3つの機能(型)として厳密に定義しています。

Self、Ego、TCZは同一の数学的対象ではなく、同一閉ループを意味論・制御・集合として読む型付き解釈である。

引用元:苫米地英人『苫米地四法印定理 認知ホメオスタシス・自己意識・抽象度自由論・象徴臨場感から
諸行無常・一切皆苦・無我・寂静へ』(暫定公開版)

🔗Cognitive Research Laboratories 公式ブログ

この定義を当院の臨床的な視点に翻訳すると、私たちの身体は次のようなループで成り立っています。

【KUMADEの臨床的翻訳】

  • Self(自己)=「意識(評価)」 痛みや不調という「知覚・感覚」を通して、身体のエラー信号を脳や心が評価し、認識するルール。
  • Ego(自我)=「無意識(制御)」 そのエラーに対して、無意識のうちに筋肉を緊張させたり、重心をズラしたりしてバランスを取ろうとする自動制御システム。
  • TCZ(コンフォートゾーン)=「結果・集合」 その自動制御が働き終わって着地した、現在の身体の状態。

仏教的な視点から:「身心一如(しんじんいちにょ)」

仏教には「身心一如(心と身体は不可分の一つのものである)」という教えがあります。 無意識な身体にエラーが起きれば、それは必ず心(知覚)に影響を与えます。定理1が証明した「意識(Self)と無意識(Ego)と着地点(TCZ)は、別々の実体ではなく、同一の閉ループである」という事実は、この仏教の真理を数学的に裏付けたものです。

当院の臨床的な視点:歪みは「自然」であり、強制力は「不自然」である

ここで最も重要な事実は、「現在の歪んだ身体や、症状が出ている状態は、決して異常ではなく『自然な状態(ホメオスタシス)』である」ということです。 何らかの負担がかかった不自然な状況下において、身体が懸命にバランスを取って着地した結果(TCZ)が「今の歪み」であり、それは生命として極めて自然な反応です。

この「自然な状態」に対して、外から形だけを真っ直ぐにするような「強制力」を加えるとどうなるでしょうか。

強制力は、身体にとって「不自然な介入」です。脳は、知覚や感覚を通してしかエラーを認識できませんが、外からの一方的な強制力では、脳が自分自身の内部エラーとして正しく認識(知覚)することができません。脳が認識できない不自然な状態は、維持することができず、いずれ必ず「衰退」して元の自然な歪み(TCZ)へと戻っていきます。

結論:無意識のエラーを「知覚」させること

私たちは、むくみや内部の緊張といった「無意識のエラー」を、そのままでは意識することができません。それを認識する唯一の方法が「知覚・感覚」です。

だからこそ、当院では強制的な矯正ではなく、単なる会話やコーチングでもない、「問診・視診・触診」という身体を通じた直接的な介入を必須としています。 触診や動作確認を通じて、患者様自身が「自分の無意識のエラー」を知覚し、感覚として認識できたとき、初めて閉ループ(Self)の評価が書き換わります。意識がエラーを正しく認識できれば、身体は強制力を必要とせず、自ら自然に新しい安定したバランス(コンフォートゾーン)へと着地していくのです。

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