理論編:WHY?

【ストレッチの基本⑤】ベストな時間はいつ?「時間」より大切な、たった一つの習慣

はじめに:「ストレッチのベストなタイミングはいつですか?」

朝起きた時?運動の後?それとも、お風呂上がりのリラックスタイム?

これは、私が最もよく受ける質問の一つです。そして、その答えは、巷に溢れる健康情報とは少し違うかもしれません。

この記事では、特定の「時間」に縛られることなく、あなたの身体を根本から変えるための、最も本質的なアプローチについてお話しします。

一般的な「ベストタイミング」とその効果

まず、一般的に言われるストレッチのタイミングと、そのメリットを見てみましょう。

  • 朝: 代謝を高め、一日を活動的に過ごすためのスイッチを入れる。
  • 運動後: 疲労回復を促し、筋肉の柔軟性を高める。
  • 入浴後: 血行が良くなった状態で、効果的に筋肉を伸ばす。
  • 睡眠前: 心身をリラックスさせ、睡眠の質を高める。

これらは全て、間違いではありません。それぞれの時間帯に、確かに効果はあります。 しかし、これらはあくまで二次的な効果です。もし、あなたがこれらの「時間」に縛られ、「今日はできなかった…」と罪悪感を抱いているとしたら、ストレッチの最も大切な本質を見失っているかもしれません。

私が考える、たった一つの答え

では、ストレッチをするベストなタイミングとは、いつなのでしょうか。 私の答えは、「いつでもいい」です。

本当に大切なのは、「いつやるか」ではありません。「どう続けるか」、つまり習慣化することです。

そして、その習慣化を成功させる鍵は、毎日同じことを漫然と繰り返すことではありません。それは、家全体を効率よく綺麗に保つ「大掃除」の考え方に似ています。

身体は「家」と同じ:毎日同じ場所を掃除していませんか?

あなたは、毎日家全体を完璧に掃除しますか?おそらく、そうではないでしょう。 今日はキッチン、明日はお風呂場、週末は窓拭き…というように、やる場所を変えながら、家全体を綺麗に保っているはずです。

身体も全く同じです。 毎日全身のストレッチを中途半端に行うよりも、「今週は、この筋肉」と一つの部位を厳選し、そこを集中的にケアする方が、はるかに効果的です。

例えば、ある部位のストレッチを、1日たった5分でも、1週間毎日続けたとします。 すると、合計で35分、その筋肉と向き合ったことになります。

私の施術では、一つの部位の状態を根本から変えるのに、およそ15分~20分という時間を要します。それだけの時間をかければ、筋肉は必ず良い方向へと変わりることが分かっています。

ご自身のセルフケアでも同じです。10秒程度のストレッチをたまに行うよりも、毎日1分でも同じストレッチを続ければ、1週間で7分、10日続ければ10分になります。それだけの時間をかければ、その部位の血流は良くなり、弾力性は回復し、質の良い筋線維が作られるはずです。

習慣化の先にある、本当の価値

この「大掃除」の習慣が身につくと、あなたはご自身の身体の変化に、より敏感になります。そして、その変化を脳が「認知」することで、あなたの身体は自ら治癒する力、すなわち自然治癒力を最大限に発揮し始めるのです。

しかし、この新しい習慣を一人で続けるのは、簡単なことではないかもしれません。 「どの部位を、どうストレッチすればいいのか?」 「このやり方で、本当に合っているのだろうか?」

そのように感じる方もいらっしゃるでしょう。

【会員限定サービスのご案内(準備中)】

『くまでブログ』では、この「大掃除」の習慣をサポートするための、会員限定のメールサポートを計画しています。

  • 毎週、一つのテーマ(例:「今週は、脚のむくみを取る」)に基づいた、効果的なストレッチを一つご紹介します。
  • 週の半ばには、そのストレッチの効果や、より深く効かせるためのコツなどを解説するフォローメールをお届けします。
  • ストレッチのやり方も有料会員の方はブログで公開しいつでも見直すことができます。

このサービスは、私が日々の臨床と「10の姿勢分析」を通して蓄積してきた、実践的な知見の結晶です。

まとめ:あなたの「5分」が、未来を変える

ストレッチのベストなタイミングは、朝でも夜でもありません。 それは、あなたが「これなら続けられる」と感じる、あなただけの時間です。

まずは、一日5分で構いません。 一つの部位を決め、そこが心地よく伸びる感覚を、あなたの脳に教えてあげてください。

その小さな習慣の積み重ねこそが、あなたの身体を根本から変える、最も確実で、最も価値のある一歩なのです。

【探求の旅に参加しませんか?】 このような身体の本質的な考え方に共感いただけた方は、ぜひ無料会員にご登録ください。ブログの更新情報や、準備中の会員限定サービスに関するお知らせを、優先的にお届けします。

▶︎ 会員登録のご案内

-理論編:WHY?
-